・文明は、私たちが思考せずに行える重 要な活動の数を増やすことによって、進 歩するのである。
・知性とは、リスクを承知で見当をつけ ることと言える。
・大人になってから、 大人としてやるべきことを、 しっかりやることは、 大人の快感かもしれない。
ただ、それは、 子どものじぶんを静かにさせて、 しっかりやったということではないのかな。 静かにさせられた子どものじぶんは、 押し入れの中で、うらみがましい目で、 大人のじぶんを見ているかもしれない。
断言してみたい。 じぶんとは、子どものじぶんである。 大人のじぶんは、じぶんがつくったじぶんである。 つくったじぶんよりも、 じぶんのほうが、よっぽどじぶんのはずで。 押し入れに閉じこめられても、 さるぐつわをかまされて黙らされても、 そいつは生きて足をばたばたさせている。
よし、言おう。 言ってしまおう。 人間とは、子どものことである。
・ぼくは、いろんな大人たちのことを理解するために、 彼らひとりひとりを、 想像上の中学の教室のなかに置いてみます。 そうすると、いるんです、中学生の彼や彼女が。 理屈の得意なおじさんは、 口を尖らせて大声を出して笑われているやつだったり、 気取った女性は、見栄っ張りのおませさんだったり、 なんか中学生の姿で見えてくるんです。 いいやつもいるけれど、たいていは、 たいしたやつじゃありません。 むろん、じぶんも含めて、たいしたもんじゃない。 たいしたことない中学生が、武器や飾りを身につけて、 ちょいとえらそうにしてるだけです。 笑っちゃいます、よくがんばってるんです、それだけ。
(2010年11月3日「今日のダーリン」より)